「メメント」嘘嘘嘘嘘……【70点】
強盗犯に襲われて妻を失い、頭部を損傷し、約10分間しか記憶を保てない前向性健忘という記憶障害になったレナード。彼は、ポラロイド写真にメモを書き、体中にタトゥーを彫って記憶を繋ぎ止めながら、犯人を追う。実在するこの障害を持つ男を主人公に、時間を遡りながら出来事を描くという大胆な構成が話題を呼び、全米でインディペンデントでは異例のヒットを記録。監督は本作が第2作の新鋭、クリストファー・ノーラン。
※映画.comより引用
個人的満足度:70点
※ここからネタバレ感想
@tos
— 秋野クレ@映画感想 (@october31_2400) 2017年11月24日
「メメント」観終わりました。
複雑な映画を撮ることで有名なノーラン監督の、複雑な映画。
@tos
— 秋野クレ@映画感想 (@october31_2400) 2017年11月24日
記憶障害で物事を新しく記憶できない主人公・レナードが覚えているのは「自分は保険の調査員だった」「サミーという記憶障害の男の保険請求を切り捨てた」「妻が強姦され殺された」こと。
レナードは犯人に復讐するため、メモや入れ墨に情報を記録しながら探偵のように事件を調査していた。
@tos
— 秋野クレ@映画感想 (@october31_2400) 2017年11月24日
レナードは胡散臭い男テディ、恋人を喪った経験を持つナタリーの協力を得て犯人を突き止める。
憎き犯人ジョン・ギメルはテディだった。レナードはテディを射殺し、復讐を終える……が、しかし。テディは最後に「俺じゃない、工場の地下を見れば真実がわかる」と言い残す。
@tos
— 秋野クレ@映画感想 (@october31_2400) 2017年11月24日
この「テディの射殺」は物語冒頭で描かれたシーンにして、時系列順ではラストシーンにあたる。
映画はここからビデオテープのように巻き戻され、レナードがテディを射殺するまでの経緯、そしてレナードがテディこそ犯人ジョン・ギメルだと考えた理由が掘り下げられる。
※ここから時系列順にあらすじを整理しています
@tos
— 秋野クレ@映画感想 (@october31_2400) 2017年11月24日
レナードは保険調査員時代、サミーという記憶障害の男の保険請求を審査した。
だがレナードはより優秀な調査員として実績をあげるためにサミーを記憶障害を騙る詐欺師として切り捨てる。
@tos
— 秋野クレ@映画感想 (@october31_2400) 2017年11月24日
サミーを切り捨てた後、家に二人組の強盗が押し入り、レナードの妻に暴行をくわえる。
レナードは強盗犯の一人を射殺するが、頭を殴られて気絶。後遺症として記憶障害をわずらってしまう。
この時、妻は死亡していない。
@tos
— 秋野クレ@映画感想 (@october31_2400) 2017年11月24日
記憶障害となったレナードと妻の生活が始まるが、妻はレナードの記憶障害が嘘なのではないかと疑う。
そこで妻はレナードにインシュリン注射を繰り返し頼み、彼の障害が本当かどうかを確かめようとした。
結果、本当に記憶障害だったレナードは複数回のインシュリン注射で妻を死なせてしまう。
@tos
— 秋野クレ@映画感想 (@october31_2400) 2017年11月24日
妻を死なせたショックから、レナードは記憶の改ざんを行った。
「妻をインシュリン注射で死なせたのは記憶障害のサミーで、自分の妻は強盗犯に殺された」と思い込むことで、「自分は妻を殺していない」と罪悪感から逃れ、「妻を殺した強盗犯に復讐する」という生きる目的を手に入れる。
@tos
— 秋野クレ@映画感想 (@october31_2400) 2017年11月24日
レナードの体に彫られた入れ墨、そのなかで一番目につくものが左手首の「サミーを忘れるな」。
これは「インシュリン注射で妻を死なせたサミー(という虚像)を忘れるな」という意味であり、自分の過ちから目を背けるための暗示でもあった。
@tos
— 秋野クレ@映画感想 (@october31_2400) 2017年11月24日
レナードはテディと出会い、強盗犯ジョン・ギメルを殺害する。
これで復讐は終わったはずだが、そうなるとレナードは生きる目的を失ってしまう。そこで彼は復讐の完遂をわざと記録せず、記憶障害を利用して忘れ去ることにした。
復讐を終えたはずのレナードはそのことを忘れ、次の復讐を始める。
@tos
— 秋野クレ@映画感想 (@october31_2400) 2017年11月24日
テディはレナードに「次のジョン・ギメル」を与えて殺させ、死んだ連中から金を吸い上げるビジネスを始める。
テディはレナードに多くの「ジョン・ギメル」を殺させ、私腹を肥やす。
@tos
— 秋野クレ@映画感想 (@october31_2400) 2017年11月24日
そしてテディはナタリーの恋人にして麻薬バイヤーであるジミーに目をつける。
テディはいつも通りレナードに嘘を吹きこみ、ジミーこそジョン・ギメルであると思い込ませて殺させる。
だがジミーは殺される前にテディの名前を出し、レナードはテディに騙されていることを知ってしまう。
@tos
— 秋野クレ@映画感想 (@october31_2400) 2017年11月24日
レナードがテディを問い詰めると、テディは真実を暴露。すでに本当のジョン・ギメルは死んでおり、復讐が終わっていることを伝える。
だがレナードは真相を記録せず、さらなる逃避を決意。テディの車のナンバーを復讐相手のものと偽って記録。テディを次のジョン・ギメルとして殺すことにする。
@tos
— 秋野クレ@映画感想 (@october31_2400) 2017年11月24日
そしてまた記憶を失ったレナードは、ジミーの車と服を奪って行動を開始。ジミーの恋人だったナタリーに拾われる。
ナタリーはレナードを利用し、ジミーが持っていた薬を追うバイヤーのドッド、そしてジミーの仇であるテディの二人を消そうと画策。
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— 秋野クレ@映画感想 (@october31_2400) 2017年11月24日
ナタリーはレナードに「自分は協力者である」と信じ込ませ、彼女を守るためレナードはドッドを街から放逐する。
それからナタリーはジョン・ギメル探しに協力。テディこそジョン・ギメルだと彼をそそのかす。
@tos
— 秋野クレ@映画感想 (@october31_2400) 2017年11月24日
過去の自分からの嘘(車のナンバー)、そしてナタリーの情報提供に踊らされ、レナードはテディこそジョン・ギメルだと思いこみ殺害する。
テディを殺した場所はジミーを殺した工場。その地下にはジミーの死体がある。テディが言い残した「真実」とはジミーの死体のことだった。
※総括
@tos
— 秋野クレ@映画感想 (@october31_2400) 2017年11月24日
メメントは嘘の物語。
テディ、ナタリーはレナードを利用するために騙し、モーテルのオーナーはレナードの記憶障害を利用して部屋を2重に貸し、そして過去のレナードもまた自分自身に嘘の記録を残していた。
@tos
— 秋野クレ@映画感想 (@october31_2400) 2017年11月24日
……と、いうところまでは理解できたのですが、ぶっちゃけ筋書きを理解するのにいっぱいいっぱいで解釈をこねる余裕がありませんでした。
面白かったけどついていくのに必死だった……。